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CP+2019のプロ向け動画セミナー6つの講義をレポートするよ!

CP+2019が2月28日から4日間開催されました。

確定申告期間の真っ最中で個人事業のクリエイターにとっては忙しいタイミングではありますが、せっかく年に一回のイベントなので私は参加してきましたよ。

場所はパシフィコ横浜です。

CP+2019も恒例のセミナーイベントが開催され、そのテーマはプロ向け動画セミナーとなっています。
事前予約することで受講でき、私は今回6コマのセミナーを受講することができました。

展示ブースではなく会議センターで行われるセミナーです。

このエントリーではCP+2019の見どころと私が受けたプロ向け動画セミナーについてレポートしてみます。

プロ向け動画セミナーを受けることができなかった方やCP+2019に残念ながら行けなかった方はぜひ読んでみてください。

それではいってみましょー!

CP+2019の見どころと混雑状況

CP+2019のPanasonic LUMIXブース

CP+2019のPanasonic LUMIXブース

昨年のCP+は直前に発売したカメラや発売予定のカメラが目白押しでCanon EOS KissM、SONY α7Ⅲ、FUJIFILM X-H1、Panasonic GH5Sと見どころ満載でした。

長蛇の列に圧倒されて素通りしたS1R/S1のブース

長蛇の列に圧倒されて素通りしたS1R/S1のブース

CP+2019は新型カメラはちょっと控えめ。カメラ本体はPanasonicがフルサイズ機LUMIX S1とS1Rを日本で初披露することになります。

参考:パナソニック、「LUMIX S1R」「LUMIX S1」を日本初披露|デジカメWatch

私はプロ向け動画セミナーでスケジュールを埋めてしまいましたので、LUMIX S1・S1Rのタッチ&トライがまったく出来ませんでした(泣)

帰宅してYouTubeを見ると動画屋さんみんな大好きユーチューバーのgyueenさんがLUMIX S1のレポートをしてくれており、非常に参考にしましたよ。アザーッス。
CP+2019いかなかった人、触らなかった人はぜひ視聴してみましょう。

CP+2019のSONYブース

CP+2019のSONYブース

またSONYはα6400が展示されています。

参考:α6400のリアルタイム瞳AFで激写! CP+の美しいコンパニオン|マイナビニュース

またCP+2019の直前に発表され、発売日も決まったGマスターレンズのFE 135mm F1.8 GMも展示していました。

参考:FE 135mm F1.8 GM|SONY 公式

α6400とレンズはFE24mmF1.4 GM

α6400とレンズはFE24mmF1.4 GM

セミナーイベントが終了してCP+閉店間際にα6400とFE 135mm F1.8 GMをタッチ&トライ出来ました。

α6400は瞳AFがシャッター半押しで効くようになっており、左右どちらの目にピントを合わせるのかどうかも設定できるようになっています。

動画でのAF追従性能も大幅に改善しているようで、動画撮影がさらに楽になりそうです。

この動画は私がソニーブースのモデルさんを連写して撮影したものを動画にしてみたものです。ぜひ視聴してみてください。

動画の前半がα7RⅢ+FE135mm F1.8 GM、後半がα6400+FE24mm F1.4GMのテスト撮影です。

また2018年10月に発売されたCanonのミラーレス一眼カメラ EOS-Rの安価モデルとなるEOS RPがブースに並べられていました。

CP+では各メーカーの新製品を見て回るのも面白いですが、動画や写真をお仕事にしている方は展示ホールの隣の会議センターで行われるセミナーを受けるのがオススメです。

私は昨年のCP+2018の参加を直前に決めたため、セミナーはすでにすべて予約満席状態で一つも受けることができませんでした。

CP+2019では昨年の失敗から学び、事前に予約して希望するセミナーを全て受講することができましたよ!

以降では各セミナーで私が学べたことを紹介します。

動画のためのミラーレスカメラ選び 講師:鹿野 宏

「動画のためのミラーレスカメラ選び」鹿野 宏
2月28日 CP+2019開催初日のプロ向け動画セミナー一発目はフォトグラファー鹿野 宏氏の「動画のためのミラーレスカメラ選び」です。

鹿野さんは広告フォトグラファー向けの専門誌「COMMERCIAL PHOTO(コマーシャル・フォト)」で最新ミラーレス一眼のかなり詳しい実機レビューを執筆されております。

参考:スチルフォトグラファーのためのデジタル一眼レフ動画撮影ガイド|鹿野宏

セミナーでは各メーカーの動画撮影オススメカメラのダイナミックレンジ比較やフォーカスブリージングについて詳しい解説をしていただきました。

各カメラの動画性能の特長もそれぞれ詳しく解説してくれていましたが、私の殴り書きしたメモが自分で解読できず…(泣)

NikonZ6・Z7 高感度時のノイズが少ない。ダイナミックレンジが広い
FUJIFILM X-T3 ノイズリダクションが優秀。肌色がキレイ
LUMIX GH5S ※All-I (オールイントラ)10bit収録がオススメ
BMPCC4K 録音システムはTASCAMの心臓部と同等で音が良い。ただし内蔵ファンが回っているのでノイズが乗る。
SONY α9 ソニー機の中で最良。シャドウ部のノイズが目立つ。
EOS R RFマウントレンズはフォーカスブリージング・ズーミング時の合焦点移動(引きボケ)がないなどシネレンズの特性を持つ。

ダイナミックレンジが狭くコントラストが強い。ポスプロで過度なカラコレには向かない。

※All-I :動画ファイルの圧縮方法の一つ。フレーム間予測をせずに最高品質に圧縮する。ただし高ビットレートで放送向きではない。以下のページが詳しいです。

参考:GH5の圧縮形式ALL-IとIPBについて|Vook

ちょっと雑な情報でスイマセン。
CP+のセミナーは録音・撮影不可なのでひたすらメモで頑張りましたよ。

ただし聞き間違えているかもなので参考程度にご覧ください。

全てのカメラで実際に撮影したサンプルショットを見ながら比較できました。すごい分かりやすかったです。
X-T3が一番きれいな画質で女性の肌の色をとてもきれいに撮れるみたいですね。

EOS RはCanonらしい色味で好きな人は好きだと思いますが、比較してみると黒つぶれが目立ちます。
ただしRFマウントレンズはシネレンズのような特性があるのは魅力的です。

参考:フルサイズミラーレス、キヤノンEOS Rの動画性能は如何に!?|Shuffle 解説:鹿野 宏

感度耐性はNikon Z6・Z7が一番優秀のようですね。
SONY α9はソニー機で最良の選択とのことですが、ピクチャープロファイルがないのが残念です。
私は現状ならα7Ⅲ、または恐らくこれから登場するα7SⅡの後継機(α7SⅢ?)を待つのが良いのかなと思っています。

セミナーでは各カメラでどんなショットが撮れるのか十分に理解できましたよ。

映像ストーリーテリングのススメ 講師:酒井洋一

「映像ストーリーテリングのススメ」酒井洋一

次のセミナーは「映像ストーリーテリングのススメ」です。
講師の酒井洋一氏はハリウッドで映像制作を学び、帰国後は有名アーティストのミュージックビデオを手掛けてきた方です。
現在はウェディング映像のスタジオを経営しているそうで、ウェディングのサンプル映像も多数拝見させていただきました。

撮り直しが効かないウェディングの撮影で「絶対に撮るべき2つの瞬間」やお客さんが好む最新のウェディング映像のトレンドについても解説していただきました。

私もウェディング映像に携わっていたこともあり、お客さんから「自然な感じで撮ってほしい」という要望をはよく聞くことがありました。

けど「自然な感じってなんぞ?」ですよ…

このセミナーでは「なんかオサレ」に見える映像をどうやれば撮れるのか?
現役で撮影しているシネマトグラファーが撮影者目線で丁寧に解説してくれており、ヒジョーに分かりやすく実践的な内容となっていました。

プロを目指すならウェディング映像から入るのを推奨されていました。数をこなして経験値を増やすことができますよ。

ウェディング映像に関わるビデオグラファーや動画クリエイターにはドンピシャなセミナーだったので、セミナー中にも多くのウェディング関連のお仕事をしている方が質問されていましたよ。

セミナーで語られたことは酒井氏の著書に全て詰め込まれているそうです。
私も家に帰ってからポチっとしちゃいました。

高感度撮影&タイムラプス撮影テクニック 講師:竹本 宗一郎

「高感度撮影&タイムラプス撮影テクニック」竹本 宗一郎
初日のプロ向け動画セミナーで最後の講義になったのが「高感度撮影&タイムラプス撮影テクニック」で講師は竹本 宗一郎氏です。

世界各地の絶景で数多くのタイムラプス撮影を手掛けてこられた方で、天体撮影では老舗の月刊誌「天文ガイド」もたびたび紹介されているネイチャーカメラマンです。

2018年6月に出版された講師著書の「ナイトタイムラプス撮影テクニック」では市販の一眼カメラでタイムラプスを撮影する方法・手順を分かりやすく解説してくれております。
私も本屋で立ち読みして、あまりの詳しさにその場で購入してしまいました。

こちらもオススメ⇒玄光社 ナイトタイムラプス撮影テクニックを買った!読んでみたよ。

書籍を読んで臨んだこともあって、本日私が一番期待していたセミナーです。

セミナーは著書で解説してくれている内容はもちろん、タイムラプスの撮影仕事を受注する際にクライアントに確認しておくべきことなど、仕事でタイムラプスを撮影する場合の注意点も解説してくれていました。

無料のセミナーとは思えないほど内容が濃くて、タイムラプス初心者の私には途中難しいことも語られていました。
なので帰ってもう一度本を読みなおそうと思いましたよ。

ナイトタイムラプス撮影テクニック」ではタイムラプスにおススメの一眼カメラと交換レンズ、その他必携の撮影アイテムを紹介しています。

また月明かりがない真っ暗な夜空でセンサーサイズごとに基本となる設定も分かるので、これからタイムラプス撮影を始める方はこれ1冊持っておいて損はありません。


朝から丸一日セミナーで座っているだけですがスゲー疲れたので、終了後の晩御飯は肉で体力回復を臨みましたよ。

動画のためのレンズ選び 講師:栁下 隆之

「動画のためのレンズ選び」栁下隆之
CP+2019二日目の3月1日も朝からプロ向け動画セミナー会場に籠ります。

セミナー一発目は「動画のためのレンズ選び」で講師は栁下隆之氏です。

栁下さんは写真家のアシスタントから現像所、撮影機材販売を経たあとに撮影業界に転身された方でセミナー解説からも技術的なことはもちろんカメラ・レンズに対する造詣が深いことが分かります。

実はセミナーを受ける随分前にビデオSALONのFUJIFILM X-H1についての記事を読んだことがきっかけで、ネットにある栁下さんの過去記事や動画も調べたことがあり、今回のセミナーを楽しみにして受けることができました。

参考:富士フイルム X-H1「エテルナ」で空気公団のミュージックビデオを撮る|ビデオSALON

ビデオサロン読んでる方は記事を見ると思い出すかもしれませんよ。

セミナーではズームレンズ・単焦点レンズを動画で使う場合のそれぞれのメリット・デメリットや動画用としてレンズを選ぶ場合に知っておくべきことを詳しく学べました。

また講師は講義冒頭でセミナータイトルを「4K時代の動画の為のレンズ選び」と言い直しており、現在のカメラはレンズの各収差や周辺光量落ちをボディ内部で補正しているけど、フルHDから4Kに変更した場合に補正機能が無効になることがあるといった点も指摘されていました。

栁下氏は撮影仕事で一眼を用いる場合はパナソニック GH5・GH5Sを使っているそうです。
この動画ではGH5/5Sを撮影現場でどのように運用しているかがよく分かるのでぜひ視聴してみましょう。

一眼ムービーの音響スキルアップ講座 講師:大須賀 淳

「一眼ムービーの音響スキルアップ講座」大須賀 淳
一眼ムービーの弱点ともいえる音声収録について課題意識を持っている動画クリエイターはホント多いと思います。

「一眼ムービーの音響スキルアップ講座」では映像作家で音楽家の大須賀 淳氏による音声収録の講義を受けることができました。

カメラやレンズは積極的に情報更新すると思いますが、音響・音声収録については意外と昔からあまりバージョンアップしていない方も多いのではないでしょうか?

私も音声収録と言えばガンマイクとアナログ(B帯)ワイヤレスマイクがメインで構成していました。

過去に先輩方から習った方法で収録することが一番無難だと考えていたからです。

が、このセミナーでは考えをそろそろ改めなければいけないと思いましたよ。

セミナーでは音声収録において新たなトレンドとなっている「ワイヤレス・空間分離・AI」について解説されました。

私は講師の大須賀さんをこのセミナーで初めて知ったのですが、読んでみたいなーと思っていた書籍「ビデオグラファーのための音声収録&整音ハンドブック」の共著の中のお一人でした。

出典:ビデオグラファーのための音声収録&整音ハンドブック|Amazon


またネット検索してみると大須賀さんの音声収録についての記事がたくさん確認できます。

中でもビデオSALONで1年半以上前に執筆されている、インタビュー動画を撮る際の音声収録テクニックはとってもわかりやすいですよ。

参考:手軽に、安く、いい音で録る! インタビュー音声収録術|ビデオSALON

セミナーでは全方位で収録して編集時に指向を決定できるVR収録の方法が解説されました。
紹介された最新機材も比較的安価なものが多く、セミナーは即実践できる内容でとても充実した時間を過ごすことができましたよ。

これで明日からの撮影仕事で音声収録を大きく改善できそうです。

また、音声収録で生じたノイズを除去するにはAdobe Auditionを使うと便利ですが、(上の埋め込み動画で解説されています)セミナーでは最新のPremiereProに実装されたノイズリダクションの操作手順も解説していただきました。

セミナー内容は書籍でもさらに詳しく解説されているみたいですね。
音声収録もカメラ・レンズ同様ここ数年で大きく進化しているので、最新傾向をチェックしたい方やCP+2019のセミナーに参加できなかった方はぜひ講師の著書やネットにある最新記事を読んでみることをオススメします。

一眼ユーザーのためのシネマカメラ入門 講師:曽根 隼人

「一眼ユーザーのためのシネマカメラ入門」曽根隼人
二日目の最後のセミナーが「一眼ユーザーのためのシネマカメラ入門」です。

講師は映像ディレクターでカメラマン・プロデューサーの曽根隼人氏です。

ブライダル映像から映像業界に入り、現在はテレビCMを手掛ける株式会社4thFILMの経営者です。

私は映像系メディアの「Vook」DaVinci Resolveの講義で曽根さんの動画を見たことがきっかけで知りました。

参考:女の子に受けそうなルックに 「LLS 『Don’t Look Back』Music Video」By 曽根隼人

VookのコンテンツではDaVinci Resolveのレベルの高い講義が公開されていますが、CP+2019のセミナーでは一変してシネマカメラのメリットや運用方法について解説されました。

一眼で動画を撮影している方はシネマカメラに憧れはあるものの、値段も高く敷居が高いイメージがあるのではないでしょうか。
曽根さんによると受注単価を上げるためにはシネマカメラの導入がオススメのようです。

ただしシネマカメラを買った後も予算や現場の撮影環境によって一眼カメラを活用することが多く、シネマカメラを買っても一眼は手放さないほうが良いというアドバイスもありました。

またREDとFS7の違いも分かりやすく解説してくれています。

予算がある制作ではRED、予算がやや厳しめの制作ではFS7と使い分けているそうですよ。

私個人的にはFS7の現場での運用例やFS7とREDそれぞれの撮影後(編集・カラーグレーディング)のワークフローが一番役立ちそうです。

曽根隼人さんのオンライン講座はVookのプレミアムサービスで視聴できるようになってます。

参考:映像制作基礎講座 〜クリエイターが知っておくべき映像制作の基本〜

CP+のセミナーを上手に受講する方法とこのエントリーのまとめ

CP+のセミナーは予約をして受講できるようになっており、全て無料で先着順です。

CP+2019も前年の11月ぐらいに予約が始まって、私が予約したのは12月中旬頃でその時に満席になっているセミナーはありませんでした。

CP+の開催のタイミングはいつも2月の下旬ごろなので、前年の年末ぐらいには参加を決めて早めに予約すると良いでしょう。

ちなみに今回紹介したCP+プロ向け動画セミナーは展示ホールに隣接している会議センターで行われています。

製品が展示されている展示ホールのほうでも各メーカーのブースでセミナーが行われており、Adobeブースやカメラメーカーのブースが大規模です。

SONYブースでは鉄道写真家の中井精也さんのセミナーが行われ今年も超満員でした。

CP+2019はユーチューバーさんのセミナーが増えているのが特徴的でしたよ

展示ホールのセミナーはカメラユーザー一般向けに語られるのであまり難しい専門用語も出てこず楽しく見ることができると思います。

会議センターで行われているセミナーはプロ向けになっているので、専門用語が飛び交います。

不安な方は事前に講師の名前をネットやYouTube検索して関連のセミナーを視聴するか、著書を購入して予習して臨むとセミナーが楽しく受講できますよ。

来年のCP+も楽しみですね!

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自己紹介:私は35歳で未経験から映像業界に転職しました。
Works:ビデオグラファー・映像制作・メディア運営
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