α7Ⅱが最強の動画撮影マシンである理由(プロ・マニア向け)

SONY α7Ⅱ,一眼ムービー

2015年の11月18日にソニーのホームページでソニー一眼カメラ α7Ⅱのファームウェアアップデートの知らせが表示された。

ソニー デジタル一眼カメラαシリーズ アップデート情報

11月18日のソニーのα7Ⅱのファームウェアアップデートの内容は以下だ。

1.非圧縮RAWでの撮影が可能になる

2.LA-EA3(LA-EA1)において位相差AFに対応

3.動画(開始/停止)をカスタムボタンに設定できるようになる

実に地味なお知らせで、私自身もこれを知ったのはその年の12月初旬であった。
この知らせをもってソニーα7Ⅱは一眼カメラの中で最強の動画マシンとなったのだ。(私の中だけ苦笑)

このエントリーではその理由を解説しよう。

SONY ミラーレス一眼 α7 II ズームレンズキット FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS

この動画はYouTubeの「わくわくGW α7II 動画テスト」だ。シネマチックな映像となっているのでぜひ視聴してみよう。

この記事は実はα7Ⅱを購入した翌日書いている。
昨晩遅くに通販でα7Ⅱをポチったわけだが、実はまだ興奮している。

その勢いで、私がなぜα7Ⅱ今ブログ記事として書き残そうと思う。

話はいきなりそれて申し訳ないのだが私はCanon EOS C100を現場で使用したことがある。実はCanon EOS C100は素晴らしいカメラだ。

とく予算の厳しい映像制作であれば、カメラマン一人、カメラ1台なんてことがよくある。

そんなときに役に立つのがCanon EOS C100だ。
Canon EOS C100は一眼カメラの機能を備えたビデオカメラと言える。

Canon デジタルシネマカメラ(EFマウント)EOS C100 Mark II ボディー

失敗の許されない撮影現場で、Canon EOS C100はとても重宝した。

Canon EOS C100を経験した私としては、一眼カメラを動画撮影用で買うならC100と同じと言わないまでも、せめてC100でよく利用した機能が装備されているカメラが欲しかったのだ。

一眼ムービー撮影に利用するカメラならCanon 定番のEOS1Dや5DMark3、最近人気の機種EOS 7DMark2も良いだろう。

しかし仕事として撮影するならEOS C100が断然優れている。
もしあなたがこれまでビデオカメラマンとして撮影仕事をしてきたのなら、もしくはこれから一眼ムービーに取りかかるプロの方ならば選択肢にEOS C100を加えるべきだろう。

また、ビデオ・一眼ムービーの撮影経験があり、これからも一眼動画に取り組まなければならないが、1Dや5Dではどうにも使いにくさを感じている人でも恐らくC100は使いやすいカメラだと感じるだろう。

ムービー撮影には欠かせない機能とは?

それでは一眼ムービーを撮影するときに一体どのような機能がカメラに備わっていれば良いのか?
EOS C100やソニーα7Ⅱがどうして使いやすいカメラであると言えるのかその理由をここで挙げてみよう。

まず一眼ムービーの最大の特徴はボケ感がある映像になることである。

大判サイズのイメージセンサーが生み出す映像は被写界深度が浅い。
これにより背景がボケて被写体が浮き出るような映像が撮れるのはご存知の通りだ。

背景ボケや手前ボケのような映像表現はビデオカメラでもできなくはないが、一眼カメラのほうがカンタンだ。

しかしこのボケはムービーカメラマンにとって厄介な一面がある。
それはピント合わせの作業が大変であることだ。

ビデオカメラの映像は被写界深度が深い。
一眼カメラに比べるとピント合焦部分(被写体)と背景の境が生じない。

ビデオカメラでオートフォーカスを使用すると時々被写体の後ろの背景にピントが合う場合がある。

そのようなピンぼけ映像も短時間であれば気にならないのでテレビ放送でも時々背景にピントを持っていかれた映像を見かける。

しかし、もし一眼ムービーで同じようなことが起きたら、まずピンボケした映像は使い物にならない。
そのぐらい一眼ムービーはボケるし、ピントはシビアなのだ。

オートフォーカス機能は進歩しているものの、まだまだ実際の撮影現場では役に立つものではない。
高速オートフォーカスのEOS 7D Mark2は写真撮影であれば利用できるかもしれないが、動き続ける被写体にピントをあわせ続けなければならない動画撮影では、まだまだマニュアルで操作するしかなさそうだ。

一眼ムービーの難しさはとにかくピント合わせにある。

そこでカメラには様々なフォーカス補助機能がある。ここで挙げてみよう。

ピーキング

ピーキングとはピントの合焦をモニターで判別しやすくするための機能だ。

ピーキングを利用すれば、どこにピントが合っているかすぐに分かる。

画像はソニー αサポートページから引用しています

ビューファインダーや液晶画面でフォーカス合焦部分に色がつく。写真は黄色で設定しているが、この色は選択できる。

マニュアルフォーカスでピーキングを利用するのは便利なのだ。
一眼ムービーでピーキングは必須の機能ではなかろうか。

しかし、ピーキング機能が一切ない一眼カメラは意外と多い。
Canonの7Dmark2でも備わっていない。

拡大フォーカス

撮影時、液晶画面が一時的に拡大表示され、フォーカスを合わせやすくなる。
液晶モニターで見た場合、ピント合わせを精密に合わせるには限界がある。

ワイド(引き)のサイズは特にピントを外しやすい。
拡大フォーカスがあれば、モニター内で被写体を拡大できる。
さらにピーキングも使用すればピントを合わせるのはカンタンだ。

マニュアルフォーカスアシスト

ピントリングを回したとき、一時的に画面が拡大される機能。前述した機能に似ている。

このような機能のどれか(あるいはすべて)を利用してフォーカスを合わせる。

カメラを購入する場合に気をつけなければならないのは、ピントフォーカス補助機能があくまでも写真用に限定されるということだ。
ハイエンドカメラなら前述した機能は一応装備しているが、録画ボタンを押した後は使用できないカメラなんてのもある。

これは要注意だ。取扱説明書やスペックを見ただけでは分からない。一度カメラを触ってみる必要がある。
CanonのEOSはそのケースが多い。EOSシリーズを購入してがっかりしたビデオカメラマンは意外と多いのではないだろうか。

尚、EOS C100は写真用カメラではなく、れっきとしたムービー専用カメラだ。
REC中にすべてのフォーカス補助機能が問題なく作動する。

SONYα7Ⅱはムービー中心で設計されている

SONYα7Ⅱはムービー中心で設計されていると思うぐらい、動画向きのマシンだ。

前述したピーキング、拡大フォーカス、MFアシストは録画中に機能する。
また超解像度デジタルズームも備わっている。

スナップのカメラマンのようにレンズ交換するヒマがない場合でも望遠レンズのズーム端を超えて、さらに寄った映像が撮れる。ブライダルムービー撮影ではかなり有効ではなかろうか。 

全画素超解像ズーム機能

ソニー独自開発の「全画素超解像技術」を利用して、写真を構成しているすべての画素を解析し、解像感を保ったまま拡大します。

引用元:ソニーαサポート 「全画素超解像ズームやデジタルズームの設定方法と使い方」

5軸手ぶれ補正内蔵のSONY α7Ⅱ


また、SONY α7Ⅱは手ぶれ補正内蔵だ。

手ぶれ補正機能があるレンズはたくさんあるが、SONY α7Ⅱはレンズの手ぶれ補正機能にボディ側手ぶれ補正機能が加わり、合計5軸の手ぶれ補正が効くことになる。

SONY ミラーレス一眼 α7 II ズームレンズキット FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS

SONY α7シリーズの最大の難点

ところが私はα7Ⅱのスペックについて調べ、いかに動画機能においてα7Ⅱが優れているか分かっていたにもかかわらず、1年近く購入に至らなかったのだ。

その理由が一つある。一つの理由にして最大の難点と言える。

それはRECボタンの位置だ。


カメラの側面に申し訳なさそうに用意されていたのだ。
押しにくすぎる!

ボタンも小さく、まるで爪を立てて押すような感じだ。
なぜだ?!SONY! EOSやオリンパス、パナソニックすべてRECボタンが押しやすい。


EOS 5D-Ⅲ個人的にこの位置が一番良いと思われる。ボタンもデカくて押しやすい。


Panasonic ルミックスGH4 動画マシンとして評判が良い機種だ。EOSと同じ位置。


SONYと同じ5軸手ブレ補正機能を搭載したマイクロフォーサーズカメラのOM-D。この位置も良いね。


繰り返すが小さくないか??SONY α7ⅡのRECボタン。

これだけ動画向けの仕様なのにどうして肝心のRECボタンがこんな変なサイズと位置なのだ?
唯一これが購入を踏みとどまらせた理由だ。

このSONYの迷走にようやく終止符が打たれたのが11月18日のファームウェアアップデートだ。
この時点でSONYα7ⅡはRECボタンを4つあるカスタムキーに割り当てることが可能になったのだ。

現在α7Ⅱのみであるが、後々α7RⅡやα7SⅡも対応するのではなかろうか。
この時点でSONYのミラーレス一眼は最強の一眼ムービーマシンとなる。

SONY ミラーレス一眼 α7 II ズームレンズキット FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS

α7Ⅱが最強の動画撮影マシンである理由(プロ・マニア向け) まとめ

SONY α7Ⅱで一眼ムービーを撮るならやるべき設定5選(プロ・マニア向け)では次回は私が考えたSONY α7Ⅱのベストなカスタムキー割当と設定を紹介する。
ワンマンで撮影するカメラマンにはぜひご覧いただきたい。

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